作業療法
Online ISSN : 2434-4419
Print ISSN : 0289-4920
実践報告
不器用さが疑われる発達障害児に対するCognitive Orientation to daily Occupational Performance(CO-OP)を用いた実践
塩津 裕康
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2019 年 38 巻 3 号 p. 344-350

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抄録
本報告の目的は,限られた介入頻度でも,Cognitive Orientation to daily Occupational Performance(以下,CO-OP)を用いた介入の有用性を示すことである.方法は,2事例の事例報告で,介入はそれぞれ2回(約1ヵ月に1回)であり,その前後を比較した.結果は,CO-OPを用いることで,粗大運動および微細運動スキルどちらの課題でも,スキルを獲得することができた.さらに,最小限の介入頻度で,スキルの獲得およびスキルの般化,転移を導く可能性が示唆された.結論として,CO-OPの適応児の選定に検討の必要性はあるが,認知戦略を発見および使用できる子どもに対しては,有効である可能性が示された.
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© 2019 一般社団法人日本作業療法士協会
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