作業療法
Online ISSN : 2434-4419
Print ISSN : 0289-4920
実践報告
訪問型・短期集中予防サービス(サービスC)により作業遂行能力と健康関連QOLが向上した事例
野本 潤矢石橋 裕小林 法一小林 隆司
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2019 年 38 巻 6 号 p. 706-713

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抄録

訪問型サービスC(以下,訪問C)は,介護予防・日常生活支援総合事業の介護予防・生活支援サービス事業の1つであり,ADL/IADL課題の改善を主目標に,3ヵ月程度の短期間で支援を終結させる点が特徴である.要支援2認定のA氏は,作業工程の多さや洗濯かごの運搬距離の長さから,洗濯物を干す動作に努力の増大と効率性の低下を認めた.A氏が少ない疲労で効率よく干すことを目的に,洗濯物干しハンガーの位置変更など,作業遂行に焦点を当てて環境設定や動作方法を中心に助言した.その結果,3回の助言でA氏の作業遂行能力や健康関連QOLが向上した.作業療法士が訪問Cを担うことにより,短期間でADL/IADLの改善につなげることができると示唆された.

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© 2019 一般社団法人日本作業療法士協会
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