障害福祉領域でのリハビリテーション(以下,リハ)専門職は,地域包括ケアシステム構築の観点からも支援ニーズが高まっている.本研究では障害福祉領域において施設責任者が考えるリハ専門職の必要性を明らかにする目的でアンケート調査を実施した結果,54.6%が「必要である」と回答し必要な職種は作業療法士が78.9%と最も多くを占めた.事業別では生活介護と生活訓練が就労系サービスに比べ有意に高い結果となった.必要性を感じない理由では「人員配置・報酬の問題」などがあがった.これらの問題を解決するためには,他の専門職へ障害福祉領域におけるリハ専門職の専門性や独自性を伝えていくこと,さらには効果検証も急務の研究課題であると考えられる.