抄録
本研究の目的は,地域在住中高年者に対する活動日記を用いた集団プログラムを試行し,効果を検討すること,および対象者からプログラム評価を得ることである.地域在住中高年者29名に週1回90分,計4回のセッションを実施し,活動日記を毎日記入することを依頼した.その結果,作業に対する満足度,生きがい感,生活満足度がプログラム開始時に比べ終了時に有意に向上し,効果量は中程度以上であった.プログラムの出席率と満足度は高く,プログラム内容は対象者の参加意欲を引き出すものであることがわかった.本プログラムは,地域在住中高年者が作業の満足感を高め,生きがいを感じられる生活を送ることに貢献することが示唆された.