作業療法
Online ISSN : 2434-4419
Print ISSN : 0289-4920
実践報告
脳卒中上肢麻痺に対し急性期から回復期にかけてCI療法連携表を用いた取り組みについて
堀本 拓究徳田 和宏安川 嘉一竹林 崇
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2020 年 39 巻 2 号 p. 223-230

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抄録

脳卒中地域連携パスに付随したCI療法連携表を作成し運用を開始した.急性期から回復期までCI療法を継続し関わった事例について報告する.事例は70歳代女性,左被殻出血を発症し入院翌日リハビリテーション開始となった.開始時FMA 4点,FIM(運動/認知)13点/16点,21病日CI療法を導入し,詳細な内容をCI療法連携表に記載して転院となった.回復期ではCI療法連携表の内容を参考に介入し,71病日よりCI療法を実施した.結果,FMA 62点,MAL(AOU/QOM)4.7点/4.7点,FIM(運動/認知)83点/35点まで改善した.CI療法連携表による情報共有から共通概念のもと介入することは,機能回復やADLが獲得できる可能性をもった取り組みと考える.

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© 2020 一般社団法人日本作業療法士協会
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