作業療法
Online ISSN : 2434-4419
Print ISSN : 0289-4920
原著論文
長期入院統合失調症者の対人関係機能に陰性症状が与える影響
~対人関係機能の障害と陰性症状の重症度に関する探索的研究~
岡田 宏基平野 大輔谷口 敬道
著者情報
ジャーナル フリー

2020 年 39 巻 4 号 p. 450-458

詳細
抄録
要旨:長期入院者を精神障害者社会生活評価尺度(LASMI)で評価した対人関係機能の障害とBrief Negative Symptom Scale(BNSS)で評価した陰性症状の重症度との関連を検討し,障害の有無を判別するBNSS得点カットオフ値を探索的に算出した.対象者は1年以上精神科病院に入院する統合失調症者で,分析には順序ロジスティック回帰分析,ROC曲線を使用した.結果,分析対象は53名となりBNSSと関連が認められカットオフ値が20以下であった項目は自主的な付き合い,30~40の範囲内にあった項目は自発性,友人付き合い,40~50にあった項目は主張,応答,発話の明瞭さであった.障害の有無を判別する陰性症状の重症度は,各対人機能によって異なる可能性がある.
著者関連情報
© 2020 一般社団法人日本作業療法士協会
前の記事 次の記事
feedback
Top