作業療法
Online ISSN : 2434-4419
Print ISSN : 0289-4920
実践報告
回復期にて簡略化したTransfer Packageとロボット療法を併用したHANDS療法を実施した1症例
髙橋 佑弥竹林 崇石垣 賢和
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2020 年 39 巻 4 号 p. 486-494

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抄録

要旨:Hybrid Assistive Neuromuscular Dynamic Stimulation therapy(以下,HANDS療法)は,脳卒中後上肢麻痺の末梢部の機能改善に効果が示されている.一方で,日常生活における麻痺手の使用行動および中枢部の機能改善は課題であった.今回,回復期の1症例に具体的な課題のスキル向上を目的とした課題指向型訓練,麻痺手の使用行動に有効とされている簡略化したTransfer Package,中枢部の機能改善に有効とされているロボット療法を,HANDS療法と複合して実施した.結果,Fugl-Meyer AssessmentとMotor Active Logが臨床上意味のある最小変化量を超える改善を示し,希望していた食事動作が獲得されたため後方視的に検証し,考察を合わせて報告する.

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© 2020 一般社団法人日本作業療法士協会
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