作業療法
Online ISSN : 2434-4419
Print ISSN : 0289-4920
実践報告
介護保険領域における「リハビリテーションに関する達成動機尺度(SAMR)」の臨床有用性
~訪問作業療法によるクライエントの目標達成を促す支援を通して~
佐野 裕和佐野 伸之
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2020 年 39 巻 5 号 p. 590-596

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抄録

要旨:本報告では訪問作業療法での支援を通して,クライエントの目標をやり遂げようとする意欲を測定可能な「リハビリテーションに関する達成動機尺度(以下,SAMR)」を用いた評価と介入を実施し,介護保険領域の作業療法におけるSAMRの臨床有用性を検討した.クライエントのSAMR初期評価は“やや低い”状態であり,面接によって大切な活動を実現できるための目標を設定した.さらに,目標への段階的な課題設定と歩数や意識づけの可視化により,クライエントの活動量や達成動機の向上(“やや高い”状態)を認め,訪問作業療法終了へとつながった.SAMRを用いた評価,介入はクライエントの意欲の特性に応じた支援を提供できると期待される.

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© 2020 一般社団法人日本作業療法士協会
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