作業療法
Online ISSN : 2434-4419
Print ISSN : 0289-4920
実践報告
病棟参加型Transfer packageによるCI療法が麻痺手の参加頻度へ及ぼす影響
野口 貴弘戸嶋 和也中西 千江今井 志保竹林 崇
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2021 年 40 巻 1 号 p. 114-119

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抄録
要旨:麻痺手の実使用を増やすためにCI療法のTransfer package(以下,TP)を修正し,病棟と協業することを目的とした.修正TPは以下の手順で実施した(①TPの対象となる活動の映像を撮影,②看護師に動画を用いて伝達,③ADLで病棟看護師が動画を参考に実動作を指導).対象者は回復期病棟入院中の4名とした.4症例の変化量の結果を以下に示す.4症例ともにMotor Activity Log(以下,MAL)のQuality of Movement(以下,QOM)が向上した.本研究では,2症例が先行研究のMAL(QOM)の臨床上重要な最小変化量を超えた.病棟での看護師によるTPは,麻痺手の使用行動に良い影響を与える可能性がある.
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© 2021 一般社団法人日本作業療法士協会
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