抄録
要旨:訪問リハビリテーション(以下,訪問リハ)の利用頻度を減らす際に重要視する要因に関して,介護支援専門員(以下,ケアマネ)と訪問リハ職に対して意識調査を実施した.因子分析を行い,訪問リハを減らす際に重要視する因子として,「介護力と他者との交流」,「ADL動作の自立」,「個々のQOL」,「移動能力の自立と身体機能の維持向上」,「IADL動作の実施」の5因子を得た.因子平均の比較から,訪問リハを減らす際に,ケアマネは「ADL動作の自立」を重視し,訪問リハ職は「個々のQOL」を重視していることが分かった.このような違いから,訪問リハの利用頻度を減らす際には,職種間で意見の相違が生じる可能性がある.