作業療法
Online ISSN : 2434-4419
Print ISSN : 0289-4920
実践報告
2種類のHAL®治療と作業療法の併用が有効であった筋萎縮性側索硬化症の一症例
正垣 明吉田 貴信川端 太嗣下之園 俊隆影山 恭史
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キーワード: ALS, ロボット, QOL
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2021 年 40 巻 4 号 p. 488-495

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抄録
要旨:筋萎縮性側索硬化症は進行すると四肢筋力が低下し,歩行能力や日常生活動作の低下を来す.そのため,身体機能・日常生活活動・生活の質(Quality of Life;以下,QOL)を維持・向上させ,治療処置の機会を逸しないようにする必要がある.今回,入院短期集中型HAL®治療にて,2種類のHAL®治療と作業療法介入を行うことによって即時的に歩行能力,上肢機能,QOLスコアに改善が認められた.早期診断された筋萎縮性側索硬化症患者に対する治療の一手段として,HAL®と作業療法を組み合わせた介入は身体機能や生活機能の改善に留まらず,QOLの向上につながる可能性が示唆された.
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© 2021 一般社団法人日本作業療法士協会
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