抄録
【はじめに】Capabilities of Upper Extremity Test(CUE-T)は頸髄損傷者(CSCI)に特化した上肢機能評価であり,本邦におけるCUE-Tの臨床的有用性を検証した.【対象と方法】研究1:CSCI 19名を対象とし,CUE-Tと既存の評価との相関関係を検証した.研究2:CSCI 4名のCUE-Tと既存の評価の経時的な結果を視覚化して分析した.【結果】研究1:CUE-Tと既存の評価はSpearmanの順位相関係数が0.7以上(p<.01)となった.研究2:CUE-Tは全症例で詳細な変化を検知した.【考察】本邦におけるCUE-Tの良好な妥当性と反応性が示唆された.