作業療法
Online ISSN : 2434-4419
Print ISSN : 0289-4920
原著論文
知的障害区分の特別支援学校における作業療法士による学校コンサルテーションの効果検証
原田 瞬立山 清美倉澤 茂樹丹葉 寛之中岡 和代川﨑 一平永井 邦明
著者情報
ジャーナル フリー

2024 年 43 巻 1 号 p. 23-32

詳細
抄録

本研究の目的は,知的障害区分の特別支援学校における一定のプロトコルに基づく学校コンサルテーションの効果検証とした.小中学部の児童生徒および教員各15名を対象とし,作業療法士(以下,OT)が訪問型のコンサルテーションを実施した.対象児童生徒1名につき3回のコンサルテーション(目標の確認と支援内容の共有のために所定の書式を使用)をプロトコルとし,ゴール達成スケーリング(以下,GAS),異常行動チェックリスト(以下,ABC-J)を効果指標とした.介入後にGASのTスコアは有意に向上,ABC-Jは有意に改善した.OTによる学校コンサルテーションは,各児童生徒の目標達成に寄与し,教員の困り感を減少させることが示唆された.

著者関連情報
© 2024 一般社団法人日本作業療法士協会
前の記事 次の記事
feedback
Top