2024 年 43 巻 1 号 p. 33-41
本研究の目的は,短期集中リハビリテーションで生活機能の改善が期待できる高齢者を選定するための質問紙を作成し,その内容的妥当性を検証することである.本研究は,次の2つの研究で構成される.研究1では介護予防事業の実践者へのフォーカスグループインタビューと質的データ分析法を用いて短期集中リハビリテーションで目標を達成する高齢者の特徴を4領域31項目抽出して質問紙を作成した.研究2では介護予防事業に携わるケアマネや医療専門職に対してDelphi法を用いたアンケート調査を行い,研究1で作成した質問紙の内容的妥当性を検証した.その結果,4領域21項目の質問紙が作成された.