2024 年 43 巻 1 号 p. 70-77
本研究は回復期リハビリテーション病棟(以下,回復期病棟)の作業療法士(以下,OTR)が,どのような要因で脳卒中者のトイレ動作の自立度を判断しているかを明らかにすることを目的とした.回復期病棟での勤務経験が5年以上のOTR 7名に個別インタビューを実施し,Reflexive Thematic Analysisにて分析した.結果,97のコードから,8つのテーマ,13のサブテーマが生成された.OTRは8つのテーマによる要因から,脳卒中者のトイレ動作の自立度を判断していると考えられた.今後は,研究参加者や施設数を増やし,さらにテーマを発展させていく必要がある.