作業療法
Online ISSN : 2434-4419
Print ISSN : 0289-4920
実践報告
注意欠如・多動症の診断がある女児と母親に対して目標指向型アプローチのホームプログラムを実践した一例
倉 昂輝山田 大豪
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2024 年 43 巻 2 号 p. 239-246

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抄録

小児作業療法において目標指向型のトップダウンアプローチのエビデンスが示されている.本報告の目的は,注意欠如・多動症(以下,ADHD)児と母親の目標に対するホームプログラムの有用性を検討することである.今回,ADHDの診断がある女児と母親に対して,親子との協働の目標設定,家庭の文脈に適応したホームプログラム,適時的なコーチングを行った,その結果,Canadian Occupational Performance MeasureとGoal Attainment Scalingが向上し,目標とした活動に変化が生じた.子どもと保護者の意味のある作業に焦点を当てたホームプログラムを通じて,子育ての文脈の中でサポートを行うことが目標達成に影響する可能性が示された.

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© 2024 一般社団法人日本作業療法士協会
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