医療・社会保障分野だけでなく,労働力人口の減少や教育現場などに大きな影響が予測される2040年まで,あと16年しかない.中央教育審議会が2018年に発表した「2040年に向けた高等教育のグランドデザイン」では,2040年に18歳人口が88万人まで減少するとしていたが,2023年の発表では82万人になると予測を修正しており,少子化のスピードが加速している.一方,高等教育機関への進学率は上昇を続け,2023年では84.0%(大学57.7%,専門学校21.9%,短大3.4%,高専4年次1.0%)となっており,多くの高校生が高等教育機関への進学を希望している.