作業療法
Online ISSN : 2434-4419
Print ISSN : 0289-4920
実践報告
ギランバレー症候群患者の手指屈曲拘縮に対する上肢装具療法の効果
―手指機能と日常生活動作の改善に関する一症例報告―
殿内 優斗片岡 裕貴掛川 泰朗楠田 耕平磯野 理
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2024 年 43 巻 5 号 p. 686-693

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抄録

ギランバレー症候群(Guillain-Barré syndrome: GBS)において,手指の関節拘縮が機能回復後のADLに影響を及ぼすことから早期対応が重要となる.今回,両手指屈曲拘縮を呈したGBS患者の1事例に対して,2種類のスプリントを用いた上肢装具療法を実施した.結果,手指のROM拡大を促進させ,手指機能及びADL自立度が向上した.GBSにおいて上肢装具療法が有効である可能性が示唆された.

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© 2024 一般社団法人日本作業療法士協会
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