1995 年 30 巻 p. 151-156
本論文は、ジャワ都市における集合住宅のあり方を明らかにするための考察の一環として、スラバヤにおける二つの住宅地の集合住宅を事例に、外部空間と内部空間の生活行動を通してみた空間的な連係のパターンについて考察したものである。内部空間に対応していかに外部空間が規定されるかを明らかにするために、地域の文化と社会的な慣習の観点からいくつかの生活行動を設定し、その生活行動と空間の関係の実態を調査し分析した。その結果、ジャワの家庭や社会における生活様式に適合した、空間の分離と連係のパターンを明らかにすることができた。