2002 年 37 巻 p. 553-558
T. J. ケント・ジュニアは、カリフォルニア大学バークレー校都市地域計画学科の創設者であるとともに、都市計画の古典的教科書「アーバン・ジェネラル・プラン」の著者として有名である。この本は、1964年に出版され、現在もなお刊行されている。この本は、ケントのサンフランシスコ湾岸地域での実務経験に基づいて執筆されている。彼は、サンフランシスコ市計画局に約二年間在職し、その後、バークレーでは、市計画委員会委員を約10年、次いで市議会議員を約10年つとめた。この論文は、ケントの思想形成期に焦点を当て、彼の計画の実務経験をたどり、彼の計画理論がどのように形成されたかを明らかにしている。