都市計画論文集
Online ISSN : 2185-0593
Print ISSN : 0916-0647
ISSN-L : 0916-0647
都市における生物の利用空間としての雨水調整池
鳥類多様性を指標として
水上 象吾
著者情報
ジャーナル フリー

2003 年 38.3 巻 p. 631-636

詳細
抄録
都市域は、自然環境を保全、再生できる自然的基盤が少なく、新たな自然の創出が必要である。本研究は、都市の人工的基盤である雨水調整池を事例とし、鳥類を指標として環境の評価を行った。その結果、鳥類の多様性には、土地面積や植生構造等の環境条件がかかわっている事が示された。それに加え、人の存在も影響していることが明らかとなった。人工的基盤においても植生等の回復が進むことで生物の生息空間としての可能性があるが、生物の生息には、人の存在が干渉するため、利用調整等が必要であることも示唆された。
著者関連情報
© 2003 公益社団法人 日本都市計画学会
前の記事 次の記事
feedback
Top