都市計画論文集
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サンタバーバラにおけるアーキテクチャル・コントロールの成立
秋本 福雄
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2004 年 39.3 巻 p. 871-876

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抄録
アーキテクチャル・コントロールとは、建築物等のデザインの規制を意味する。その法的手段は、カベナントによる私的規制と、条例による公的規制の二つである。カリフォルニア州サンタバーバーラ市は、1925年の地震の後、アメリカで最初に、条例により地方自治体のアーキテクチャル・コントロールを確立した都市である。それ以前、市民リーダーのバーナード・ホフマンがスパニッシュ・リバイバル運動のための市民教育のプログラムを展開していた。彼は、プランナーのチャールズ・チーニーの助力を得ていた。チーニーは、1921年に、パロス・ベルデスのアート・ジュリーを設立するカベナントを起草していた。その後、チーニーはアメリカにおけるアーキテクチャル・コントロールの指導的な代弁者となった。この論文は、サンタバーバラにおけるアーキテクチャル・コントロールの成立の過程と、チーニーの関与について明らかにしている。
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© 2004 公益社団法人 日本都市計画学会
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