都市計画論文集
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都市衰退過程での空き家の発生と集積および空地の商業への影響に着目したマルチエージェントシステムによる都市シミュレーション
安藤 陽介横田 敬司吉川 徹
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2005 年 40.1 巻 p. 51-59

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抄録
本論文の目的は、マルチエージェントシステムによって、空き家の発生と集積および空地の商業への影響を考慮して都市衰退を分析することである。都市システムのモデルは縦横20個、計400個の正方形のセルの集合体とし、セルに空地、産業、住宅、商業エージェントが立地する。これらのエージェントは、相互作用と地代によって計算されるリクエストあるいはポテンシャルによって生成、消滅が決定される。さらにコンヴァージョン費用、人口増減、空き家の集積の影響、地代の変化を付加的要因とする。結果として、空き家は都市周辺部に発生し、空き家の集積は都市衰退を激化させ、空地と商業の間の正の影響はスプロールをもたらす。
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© 2005 公益社団法人 日本都市計画学会
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