本研究は商業統計を元に、買回り品率の高い商業地域を「広域集客型エリア」と位置づけ、広域集客型エリアが東京都全域にどのように拡がっているかを明らかにしている。主な結論としては以下のとおり。1)東京には広域集客型エリアは 36エリアが存在したこと、2)立地タイプは大きく「連携型」「内包型」「クロス型」「逆内包型」「繁華街なし型」5つのタイプに分けられること、3)また「連携型」エリアの形成には、「越境型」の買回り行動の増加及び、メディアによって複数エリアが取り上げられるといったことが背景となり、要因となっていたことの 3点である。