2006 年 41.3 巻 p. 199-204
本研究では、地域レベルでの環境容量の総合的な指標として、環境負荷の量を面積として算出することができるエコロジカル・フットプリントを用いた。内生部門を考慮した各産業別のEFを算出するための課題を既存の研究から考察した。具体的には、コンパウンド法との整合性を持たせたコンポーネント法を構築する。次に内生部門を考慮した産業別のEFを算出するための、産業連関分析を試み、金額ベースで算出するための各産業別の原単位を推計した。各土地の区分に分割したEF原単位を用いることにより、各産業間での土地資源のやり取りを把握することができた。そこから、得られたEF原単位をもとに、道内と国内の各産業のEFを算出し、北海道と日本全体の違いを明らかにした。