都市計画論文集
Online ISSN : 2185-0593
Print ISSN : 0916-0647
ISSN-L : 0916-0647
都市内河川沿いの市街地における景観協議制度の運用実態
広島市リバーフロント建築物等美観形成協議制度を対象として
山口 卓哉岡崎 篤行
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

2006 年 41.3 巻 p. 523-528

詳細
抄録

近年、都市部では河川や湾岸沿いの地区に、周辺環境の変化が少ないことや水辺への美しい眺望が保障されているという利点から多くのマンションが建設されている。 研究の目的は広島市が行なっているリバーフロント建築物等美観形成協議制度を対象とし、届出書と関係者へのヒアリング調査から届出された協議の実態とその運用状況を明らかにすることである。 この研究の結論は次の通りである。施行から現在に至るまで、運用していく上で様々な制度内の変更点があった。特に、不成立処理の採用は広告物業界に河川地区への不必要な広告物の抑制効果を喚起した可能性が高い。「水の都ひろしま」構想と協議の効果が広島市内の水辺空間の魅力形成につながっていると言える。

著者関連情報
© 2006 公益社団法人 日本都市計画学会
前の記事 次の記事
feedback
Top