都市計画論文集
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ネットワーク居住の視点からみた福井市郊外住宅団地の居住者特性
山下 真希馬場 麻衣宮原 知沙桜井 康宏
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2006 年 41.3 巻 p. 659-664

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抄録
本論文は、地縁性の強い地方都市郊外住宅団地におけるネットワーク居住の実態を明らかにすることを目的としている。福井市郊外においてアンケート調査を実施し、189世帯343人から有効回収を得た。調査項目(分析項目)は(1)別居する子供および親戚の所在地と交流実態、(2)友人との交流実態である。主な結論は次の通りである。(1)交流は多様であるが、長女世帯や妻方親世帯との交流が相対的に多い。(2)交流には地理的要因(距離)が影響している。(3)交流にはライフステージが大きく(強く)影響している。(4)複数世帯と高い頻度の交流をもつ「ネットワーク居住」世帯は約2割である。(5)親戚(子供・親)との交流と友人との交流は相乗関係にある。
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© 2006 公益社団法人 日本都市計画学会
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