都市計画論文集
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2004年スマトラ沖津波後のスリランカにおける恒久住宅建設過程の地域間比較
仲里 英晃村尾 修
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2006 年 41.3 巻 p. 689-694

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抄録

2004年スマトラ沖津波により96,020戸の住宅被害を出したスリランカでは、政府の方針のもとで1)応急仮設テント、2)簡易住宅、そして3)恒久住宅の3段階で住宅の再建事業が進められている。最終段階である恒久住宅の多くはNGOなどの支援団体の寄付金によって、政府が用意した建設地に建設する方針がとられている。しかし、地域間では住宅再建事業の進行状況に格差が生じており各地の住宅再建に大きな影響を与えている。筆者らは2005年11月と2006年3月の2度にわたり、復興住宅の建設状況とその時点で被災者が抱えている問題を明らかにするため現地調査を行った。本稿では再建事業に着目し、調査に基づく恒久住宅再建事業の地域間比較と、ヒアリング調査により明らかになった地域間格差の要因について報告する。

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© 2006 公益社団法人 日本都市計画学会
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