都市計画論文集
Online ISSN : 2185-0593
Print ISSN : 0916-0647
ISSN-L : 0916-0647
賃貸住宅を対象とした大学生による住宅探索過程に関する研究
石崎 博之室町 泰徳
著者情報
ジャーナル フリー

2007 年 42.3 巻 p. 547-552

詳細
抄録
本研究では、実際の探索財の選択状況として、学生による賃貸住宅選択状況を対象とし、実際の選択状況に即した選択肢の探索、選択肢集合の形成、選択の実験を行い、探索行動に影響を与える要因はどのようなものか、また、それらが選択肢集合の形成にどのように結びついているのか、を検討した。分散の大小と期待効用の大小に関しては、期待効用が大きい場合、期待効用が小さい場合よりも探索時間、探索選択肢数が多くなった。選択肢集合数については、分散が大きい場合に多くなるという結果となった。探索経験の有無による探索選択肢数、探索時間、選択肢集合数の違いについては、探索経験がある被験者の場合、選択肢集合数が小さくなる傾向にあった。また、探索行動を反映した探索選択肢数推計モデルの適用により、若干ながら探索実験結果をより良くの再現できることが確かめられた。
著者関連情報
© 2007 公益社団法人 日本都市計画学会
前の記事 次の記事
feedback
Top