都市計画論文集
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複数ピークをもつ分布形状を取り入れた世帯自動車保有期間モデルの開発と政策分析への応用
桑野 将司藤原 章正張 峻屹岡 英紀
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2007 年 42.3 巻 p. 571-576

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抄録
本研究では,多様化する自動車保有形態を世帯のライフステージの違いによるものと仮定し,生存時間モデルに潜在クラス手法を援用することで,世帯により複数存在する自動車保有形態を明示的に考慮した自動車保有期間モデルの開発を行った.具体的には,世帯を類似する保有形態を持つ潜在的なクラスに分類し,クラスごとに異なる確率分布を仮定することで,複数の分布形状の重ね合わせにより異質な自動車保有行動の記述を試みた.中国地方で収集した世帯自動車保有・利用アンケート調査データを用い,開発したモデルを適用した結果,2個の潜在クラスが検出され,それぞれ異なる分布形をもつことが明らかとなった.
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© 2007 公益社団法人 日本都市計画学会
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