都市計画論文集
Online ISSN : 2185-0593
Print ISSN : 0916-0647
ISSN-L : 0916-0647
地方都市中心市街地における月極駐車場の利用実態に関する研究
長岡市を対象としたケーススタディ
小池 貴史樋口 秀中出 文平松川 寿也
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

2007 年 42.3 巻 p. 745-750

詳細
抄録

本研究は、長岡市の中心市街地を対象に、特に月極駐車場に着目して駐車場の分布状況と利用状況を明らかにすること、中心市街地に存在する企業およびその従業者が契約する月極駐車場について、現状の利用実態を把握することを目的とする。研究の結果、以下のことが明らかとなった。月極駐車場は駐車場全体の半数以上を占めているが、その利用率は96.6%と非常に高い。企業は料金が高くても会社までの距離が近い月極駐車場を契約する傾向にある。それらの駐車場は、従業者の通勤用が50%、社用車用が30%、来客用が20%である。自分で駐車場を契約している従業者は、会社までの距離を重視しながらも、料金の安い駐車場を契約している。一部の企業や従業者も駐車場の増加を希望していることから、今後、中心市街地の外周部で料金の安い駐車場がさらに増加するおそれがある。

著者関連情報
© 2007 公益社団法人 日本都市計画学会
前の記事 次の記事
feedback
Top