2007 年 42.3 巻 p. 817-822
東海村船場区を対象に, 戦後の居住域形成, 混住と居住者のまとまり状況を明らかにし課題を検討した。開発は旧集落, 新規居住域でも進行し, 混住状況は夫々に特徴がみられた。船場区常会は居住者の9.5割が加入する地域の中心的環境管理組織である。ここでは, 地元農家と戦後来住世帯別にまとまりつつ混住に合わせたまとまりの方向へ進んでいるが, 両者のつながりは混住や居住者のまとまり状況によって異なる。地域環境のあり方については, 地元・来住世帯ともに関心をもっており, 開発と住まいづくりへのコントロールが検討される必要があることを示した。