都市計画論文集
Online ISSN : 2185-0593
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町並み景観保全のための住宅建築様式の現状把握とその評価に関する研究
山梨県市川三郷町市川地区中央部の住まいのガイドラインづくりに向けて
溝渕 浩平大山 勲吉川 仁
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2007 年 42.3 巻 p. 91-96

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抄録
本研究は、現在の町並み景観を構成している複雑化した建築様式を明確にし、さらに建築様式に対する対象地の住民の意識を調べる事を目的とする。本研究の結論は以下の通りである。1)建築物の外観に用いられている複雑化した構成要素(基本的構成要素と付属的構成要素)の特徴を把握した。2)複雑化していた建築様式を戸建て住宅に関しては5つの典型的建築様式及び16の詳細建築様式に分類する事ができ、店舗建築に関しては4つの典型的建築様式及び9つの詳細建築様式に分類する事ができた。3)明らかになった建築様式の分布特性と調査対象地区の歴史的背景との関連性を把握した。4)対象地の住民は伝統的な建築様式を基準に据えて住宅を評価していた。
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© 2007 公益社団法人 日本都市計画学会
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