2009 年 44.3 巻 p. 343-348
本研究では、市町村レベルの地方税のデータを所得の代替指標とし、タイル尺度を活用して市町村間所得格差について評価した。タイル尺度を活用することにより、ブロック間格差、ブロック内の都道府県間格差、都道府県内の市町村間格差に分解して、都道府県内の市町村間が最も大きいことを明らかにするとともに、中国圏内における市町村間格差の傾向について分析した。さらに、東京都を除いて市町村間格差を評価することにより、東京一極集中が市町村間格差に与える影響を明らかにした。