2009 年 44.3 巻 p. 379-384
本研究は札幌市を対象として狭小街区公園の実態を明らかにし、またその空間的特徴を分析することを目的に研究を行った。研究結果として、以下の点が明らかになった。1.狭小街区公園は小規模な開発行為に伴って設置され、変形敷地の事例が多く見られた。2.内部の植栽配置が過密で防犯上大きな問題がある事例が見られた。3.空間条件等を変数とした主成分分析、クラスター分析を行った結果、狭小街区公園はタイプI「児童公園型」、タイプII「最小型」、タイプIII「移行前期型」、タイプIV「移行後期型」、タイプV「面積担保型」5タイプに分けられ、各タイプの設置時期により面積規模や施設配置には差異が見られた。