2010 年 45.1 巻 p. 1-7
本論文では、都市農村交流の一つである「地域づくりインターン事業」において、派遣学生の派遣地域への再訪の要因を明らかにすることで、地域と都市住民の緊密な関係づくりに向けた知見を提示することを目的とする。報告書と事業に関わった派遣学生と地域住民へのヒアリング内容を分析した結果、「地理」、「拠点」、「活動共有時間」、「地域担当者継続」、「他事業との連携」の5つが再訪の要因として導き出された。これらを各派遣地域が改善することで、地域と都市住民の関係は緊密となり、交流を通じての地域の人材育成への貢献が期待できる。