都市計画論文集
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期待最大効用を最大化する施設の最適規模と最適数の解析解
本間 健太郎
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2012 年 47 巻 3 号 p. 865-870

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抄録
「小規模の施設がたくさん分散しているのが望ましい」のか「大規模の施設が少数あるのが望ましい」のかを知ることは、都市計画を策定する上で非常に重要である。そこで「平面上に等規模の施設が一様ランダムに分布していて、その規模の総和が一定のときに、選択者にとって最適な施設の規模と数はいくつか」という問題を解く。導出プロセスに確率変数のテイラー近似を含むものの、最適規模の解析解を求めることに成功している。また施設分布の「望ましさ」を表す指標は"ログサム変数"を用いている。したがってこの問題はロジットモデルおよび空間相互作用モデルと接続する。それにより、選択者をとりまく状況の変化にともなって施設の最適規模と最適数がどう変わっていくかが明らかになる。
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© 2012 公益社団法人 日本都市計画学会
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