抄録
本研究は、同時多発のガソリン需要を想定したときのガソリンスタンドのアクセシビリティと施設利用可能性を分析することを目的とする。そこで、青森市のガソリンスタンドを対象に、GISで計測した道路距離と施設のキャパシティの観点からケーススタディを行った。本研究では、消費者が順次最近隣の施設に向かうという探索型行動と、消費者が事前に割り当てられた施設に向かうという割当型行動の2つの行動パターンを想定した。また、ガソリン供給量の2段階の制限も想定した。これらの条件の下、ガソリンスタンドのアクセシビリティと施設利用可能性を分析し、施設誘導策や給油制限措置の効果が示された。