抄録
筆者らが行った名古屋で実施したロードプライシング(RP)の受容性に関する調査の結果では賛成率は40-50%であり,インドネシアの首都ジャカルタで実施した同様の調査でのRPの賛成率は70%以上と,他の都市と比較しても非常に高い.この違いは何が原因なのだろうか.本研究では,特に心理的要因に着目し,2つのデータを比較分析した.この結果,ジャカルタのほうが渋滞などの問題をひどいと感じており,RPによって問題を解決できるのではないかと考えていることが明らかとなった.一方,名古屋ではRPの効果を認めているものの,世間に受け入れられない,不公平な政策であると評価していることがわかった.名古屋と異なりジャカルタでは,他者の賛成率といった社会的相互作用の影響がないなどの特徴が明らかとなった.