抄録
本研究は、全国の中規模都市を対象に都市計画マスタープランにおいて位置付けられている拠点の役割及び階層化の状況や位置づけ方針を明らかにすることで、拠点をネットワークする都市構造を構築するための基礎的な知見を得ることを目的とする。まず、都市の立地状況と地域拠点の配置状況を整理した上で、地域拠点の中心に据えられた機能を明らかにした。また、地位域拠点が受け持つエリアの存在と階層性及びそのエリア特性を明らかにし、そのエリア特性毎に地域拠点の役割と位置づけ方針を明らかにした。本研究の結果、地域拠点は都市計画区域外を含めた広範囲に配置されていること、地域拠点の中心施設には駅や支所が多く、地域拠点の設置および都市構造のあり方を決める重要な要素と考えられているが大都市圏内外でそのあり方は異なることなどが分かった。地域拠点が受け持つエリアを明確にしていない都市も多いが、地域の状況に合わせたエリア設定し、階層化している都市もみられる。また、地域拠点の設置密度をみても、歩ける範囲に拠点がない都市が大半である一方で、歩ける範囲内に地域拠点が配置されている都市も僅かではあるが存在する。