抄録
高齢社会が進展する中、介護保険福祉施設の立地が進んでおり、その計画的な誘導のあり方が課題となっている。本研究は、豊橋市を対象にし、複雑化した介護保険事業を通所系、入所系、訪問系、支援系の4つに分類した上で、特に主となる入所系及通所系の立地現況を明らかにし、市街化調整区域における開発許可制度によるこれら介護施設の規制誘導の課題を考察するものである。介護保健福祉施設は7~8割が市街化区域から1km以内の縁辺部に立地していること、通所系及び入所系の双方で、需要と供給の地域差が市街化調整区域の方が小さくなっていることといった具体的立地特性を示し、その上で、通所系と入所系では施設規模や利用形態が明確に異なる為、少なくともこの両者を区分して開発許可制度で許可基準を考える必要があることを考察した。