都市計画論文集
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携帯電話基地局データを用いた立地適正化計画の評価指標に関する研究
宇都宮市をケーススタディとして
渋川 剛史浅野 周平十河 孝介森本 章倫
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ジャーナル オープンアクセス

2018 年 53 巻 3 号 p. 408-415

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抄録

人口減少時代に突入した我が国では、少子高齢化の進展も著しく、持続可能な都市構造への転換が急がれており、各自治体で「立地適正化計画」の策定及び、本計画に基づく都市構造の転換に取り組んでいる。また、本計画では、およそ5年毎に計画の進捗を評価・見直しが要請されているが、施設誘導や公共交通サービスの改善に対する面的な評価は、把握できるデータの制約などから、十分な評価ができていない。一方で近年、携帯電話基地局データなどにより、施策実施前後の中心市街地などに滞在する属性別人数の変化を把握することが可能となっている。そこで本研究では、立地適正化計画の適切な進捗管理の実践に向け、既存指標の課題を整理し、課題に対応する評価指標として携帯電話基地局データの活用方法についてケーススタディを通じて検討を行った。

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© 2018 公益社団法人 日本都市計画学会
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