都市計画論文集
Online ISSN : 2185-0593
Print ISSN : 0916-0647
ISSN-L : 0916-0647
都市構造の違いがシェア型自動運転車の運行効率に及ぼす影響
東 達志香月 秀仁谷口 守
著者情報
ジャーナル フリー

2018 年 53 巻 3 号 p. 551-557

詳細
抄録
近年,Mobility as a Servise(MaaS)や自動運転車といった新しい移動サービスが次々と登場しており,人々の交通行動や都市活動が大きく変化しつつある.その変化に伴い,都市構造や土地利用も変化することが考えられるが,その影響は未だ不透明である.本研究では,MaaSの重要な構成要素になりうる自動運転車によるシェア交通“Shared-adus”の郊外地域への広域的導入を想定し,異なる都市構造でのShared-adusの運行効率を算出し比較した.その結果,1) 都市機能を現状より集約させることでライドシェア成立割合は増加するが,必要車両台数や車両走行時間は増大する傾向が見られた.また,2)都市構造の変化がShared-adusの運行効率に与える影響の大きさやその傾向は,地域によって異なることが示された.
著者関連情報
© 2018 公益社団法人 日本都市計画学会
前の記事 次の記事
feedback
Top