抄録
多くの人口減少地域においては小売店の経営が困難になり,次々に撤退することを余儀なくされつつある.その結果として,日常の買い物さえままならない住民が出現している.こうした困難に直面している人々は“買い物弱者”と呼ばれている.この都市問題を解決するための手段として,ドローンを用いた宅配サービスが提案され,いくつもの社会実験が行われつつある.今回の研究では都市のオペレーションズ・リサーチの手法に立脚して,このドローン宅配システムのM/G/s待ち行列モデルを開発する.このモデルによって,必要なサービス水準を達成するドローンの配備数を得ることが可能となる.