都市計画論文集
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豪雨災害に対する避難の備えと避難意図の関係性に関する研究
熊本県阿蘇市の災害常襲地域を事例として
吉田 護柿本 竜治
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2018 年 53 巻 3 号 p. 807-814

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抄録
本研究では,避難の備えを促進し、避難意図を醸成するための政策的示唆を得るため、避難の備え,避難意図,及び関連する認知的要因の関係性を構造化することを目的とする。具体的には、避難の備えとして非常持ち出し品の準備と避難場所・経路の確認に着目し、防護動機理論の枠組みに基づいて共分散構造分析を行い、その構造化を行った。分析結果として、避難の備えを促すためには、災害に対する脅威評価ではなく、避難の備えに関する対処評価,すなわち,反応効果性認知やコスト認知を改善することが効果的であることが示された。また、避難の備えは、避難に関する自己効力感やコスト認知を介して、避難意図を醸成することに寄与することが示された。
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© 2018 公益社団法人 日本都市計画学会
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