日本土木史研究発表会論文集
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絵地図にみる万世橋と橋詰広場の歴史的変遷
江戸から今日まで
伊東 孝
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キーワード: 万世橋, 橋詰広場, 景観
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1988 年 8 巻 p. 264-273

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抄録

万世橋は、東京の橋の中では、比較的名の通った橋である
ところが、万世橋は、萬世橋・万代橋ともかき、読み方は、「まんせいばし」「よろずよばし」ともよむ.「昌平橋」とよばれたこともある。結構複雑である。橋の位置も、いろいろかわったようだ。
「万世橋の前身は、江戸時代の筋違橋である」と、一般的にいわれている。
しかし本稿では、「万世橋は、明治生まれの橋である」にこだわって、論をすすめている。
まず、万世橋の橋名と架橋位置の変遷を文献でしらべ、これの確認をかねて、地図や図版などをもちいた。あわせて、橋詰空間の変遷や建物の状況などについても、言及した。
結果は、仮説的ではあるが、万世橋の架橋と橋名の変遷をわかりやすい一覧図として提示した。

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