日本土木史研究発表会論文集
Online ISSN : 1884-8133
Print ISSN : 0913-4107
ISSN-L : 0913-4107
我が国の道路未整備の背景
江戸から昭和初期まで
外山 科夫二宮 公紀馬場 俊介
著者情報
キーワード: 近代, 道路
ジャーナル フリー

1988 年 8 巻 p. 96-103

詳細
抄録

我が国の道路は、江戸期の五街道において人道としては世界的水準に達していた。しかし、明治期に入って鉄道整備に主力が注がれるようになると、道路の維持レベルは低下し、それに反比例するように鉄道末端での短距離輸送のための車両は急上昇を見せる。そして、大正期における我が国の道路は、質の点から見て最低の時期を迎えることになる。本研究は、我が国の道路整備が近世百年の過半にわたって無視され続けてきた背景を、経済・社会・法制その他に求める。

著者関連情報
© 社団法人 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top