日本土木史研究発表会論文集
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古代地域計画の原理その8続都市構造論
世界にまたがる古代都市の幾何図形
木村 俊晃
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キーワード: 考古学, 幾何学, 都市計画
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1989 年 9 巻 p. 193-199

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抄録

昨年は、「古代地域計画の原理その7都市構造論-東京の五芒星-」として、東京の都市構造の基本に古墳時代以前に設定されている直径15PB (PB: 大ピラミッドの底辺長230.94m) および39.27PBの五芒星を示したが、今回は更に資料を追加し、東京・札幌・パリおよびロサンゼルスと代表的な4つの大都市について解析図を示し、都市幾何図形の世界的な広範囲にわたる存在とそのエジプト起源を明らかにし、これらの各都市の規模決定の基準となっている「古代都市級数」を提示するとともに、日本国内のみをみてこれまで考えてきたように、それらの都市幾何図形は古墳の地上設計図ではなく、古代都市計画そのものであると考えられることを論ずる。

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