土木史研究
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JR大阪環状線のルーツをさぐる
環運転30周年
藤原 康雄奥野 博久松岡 義幸萱原 瑞穂
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キーワード: 昭和, 鉄道, 環状線
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1991 年 11 巻 p. 191-196

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抄録

JR大阪環状線は戦後の復興の中から大阪市民の強い要望により1956 (昭和31) 年3月20日に着工され、1961 (昭和36) 年4月に完成した。しかしながら「の」字運転のためににそれほどの効果が期待されず、ほぼ同時に旧西成線の高架化も着工し、1964 (昭和39) 年に完成した。この年は東京オリンピック、東海道新幹線の開通と大きなプロジェクトが成功した。
環状線の開通は種々の困難を乗り越え、最新の技術を酷使し、城東線と西成線をむすぶことによって旅客の流動の差を2倍程度に押さえ、大阪市の発展に多大な効果があった。

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