抄録
地域の土木施設の整備が大規模に、かつ、広範囲に進展するなか、環境思想の高揚を背景に、景観的対応- 計画・設計- は、今や、土木技術者の取り組むべき日常的な課題となった感がある。“地域の個性” を求める考え方は、地域計画のあらゆる分野の関心事であるが、景観計画や設計においても地域アイデンティーをいかに付与するかは重要な課題となっている。
本研究は、沖縄地域における「原風景」の内容や特性、また、その景観計画への生かし方等に関する研究の一環として、沖縄の「原風景」に関する技術者の意識について考察し、指摘された「原風景」について考察するものである。